がんと診断されて、 会社の退職を考えているあなたへ。
なぜ「治療が始まる前」の退職は、リスクなのか?
がんの診断直後は「パニック」に近い状態にあります。この時期に下す決断がリスクとなる理由は主に3つです。1. 情報不足による誤った判断
- 「フルタイム以外は無理」と思い込んでいるが、時短やテレワークで継続可能な場合が多い。
- 副作用の程度は個人差があり、やってみないとわからない。
2. 経済的な損失(公的保障の喪失)
- 傷病手当金:在職中であれば最長1年6ヶ月受給できますが、退職のタイミングにより受給できなくなるリスクがあります。
- 健康保険:任意継続や国保への切り替えで保険料負担が増える可能性があります。
退職届を出す前に確認すべき「5ステップ・チェックリスト」は?
1.治療計画が確定するまで「保留」する
いつ、どこで、どんな治療をするか。スケジュールが出るまで書類は出さない。これだけで、雇用継続の道が残ります。2.会社の「休暇・休職制度」を調べる
有給の積立制度、病気休職、短時間勤務制度など、就業規則を人事に匿名で問い合わせることも可能です。3.適切な「相談窓口」を見つける
直属の上司が難しいなら人事へ。また、病院内の「がん相談支援センター」も大きな力になります。4.「通院の調整」として相談を切り出す
最初から病名を言わなくてOK。「通院が必要になったため、勤務の調整を相談したい」という事実から伝えましょう。5.「続ける条件」を整理する
「週3日なら」「テレワークなら」など、自分が継続できる条件を提示する準備をしましょう。上司への最初の一文テンプレは?
よくある質問(Q&A)
Q1. 治療中も、本当に仕事を続けられるのでしょうか?
Q2. 通院のペースが読めず、会社のスケジュールが立てられません。
Q3. 体調が悪い日に急に休むことへの罪悪感が強いです。
Q4. 治療と仕事の両立について、誰に相談すればいいですか?
まとめ
がん診断後すぐの退職は待ってください
- がん退職者の56.8%が治療開始「前」に退職を決断しており、多くが後悔している
- 治療計画が出る前の決断は、経済的権利やキャリアの選択肢を奪うリスクがある
治療前退職の2大リスク
- 傷病手当金(最長1年6ヶ月)を受給できなくなる可能性がある
- 健康保険の切り替えで保険料負担が増える
退職届を出す前の5ステップ
- 治療計画が確定するまで保留する
- 会社の休暇・休職制度を調べる(人事に匿名で問い合わせ可)
- がん相談支援センターなど適切な相談窓口を見つける
- 「通院の調整として」相談を切り出す(病名は最初から言わなくてOK)
- 「週3日なら」「テレワークなら」など続けられる条件を整理する
上司への最初の一言 「少し通院が必要な状況になり、勤務調整についてご相談したいことがあります」
相談先
- 病院内のがん相談支援センター(無料・かかりつけ病院以外でも利用可)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「がんと仕事」
「辞める」も「続ける」も、正しい情報を得てから決めても遅くありません。
なお、この時期に必要な制度や情報、考え方を記事にまとめています。良ければご確認ください。



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